とうとう!ついに!え、今さら?
そうなのです。遅すぎるのかもしれませんが、今現在の葉々屋だからこそ決意ができたのだと思います。葉々屋は創業28年。頑なに「紅茶一本・茶葉のみ」の販売と決めて営業を続けてきました。しかし国立から府中へ移転後、たくさんのあたらしいお客様との出会いの中で私たちにも少しずつ変化が起きていました。
「ティーバッグはありますか?」
時代、ということもあると思います。紅茶を気軽に飲みたいのに、ポットや手なべを使って「茶葉」からいれるのはどうしてもハードルが高いのかなと、お店では特にひしひしとそう感じます。紅茶は「贈りもの」としても需要が高いからです。それは以前からもずっと同じでしたが、年々と「困ったな」「どうしよう」と強く思うようになりました。「ティーバッグありますか?」「いいえ、ありません。茶葉のみの扱いなんです」では、もうすまなくなってしまった。大げさでおこがましいのだけれど、紅茶の未来さえも考えてしまう程に。
葉々屋流・美味しい紅茶のいれ方はいたってシンプルです
- ポットに茶葉を入れる
- 熱いお湯でじっくり蒸らす
- 茶こしで濾して飲む
- 濃かったらお湯で割る
文字で書くと簡単ですが、実際は初めての方や、飲みなれていなかったら困惑しますよね。種類もたくさんあって、本やネットにある「作法」のような予備知識が頭にあるのなら尚更のこと。紅茶のこととなると、私たちもついつい熱く語ってしまったり…わからないと怖いですよね(笑)せっかく紅茶に興味を持ってご来店くださったのに、難しいことを説明されてがっかりと残念な思いで帰られているかもしれない。「紅茶は自由に飲んでくださいね」の思いは、逆にそれを複雑にして押し付けてしまっていたのかもしれません。
紅茶を好きになってほしいから
そんな葛藤の中、オーナーと私が行きついた先は、結局以前と同じでどなたにも 「美味しい紅茶を飲んでもらいたい」 ただひとつ、それだけでした。それがティーバッグでも構わないんじゃないかと。
こだわるところはそこじゃない
そう思えたのは、実際に販売を決めたティーバッグがサイズに余裕のあるテトラ型で、ちゃんと新鮮で美味しい「茶葉」で、環境を考えたメッシュフィルターだったことも大きいです。これなら葉々屋がおすすめしている「10分蒸らしの紅茶のいれ方」も大丈夫!マグでもポットでも美味しい!普段、茶葉でお飲みいただいているお客様も、もしかしたら忙しい時に楽になるかもしれません。
そしてもう一つ、お客様と葉々屋の長年の悩み「ギフト問題」です。差し上げたい方がポットや茶こしをお持ちでなかったら…とお困りでした。でもティーバッグを発売してからは常連のお客様に「自分は茶葉がいいんだけど、差し上げるにはこれよね」「職場の人にもおすすめしやすいです」など、ちょっとしたプレゼントにも便利との嬉しいお声をいただいております。こちらも嬉しくなります。よかった。
茶葉には変わらずこだわります
聞いた話によれば、紅茶を飲む人の割合はティーバッグが8割で、茶葉が2割ほどらしいのです。現在全国にたくさんいらっしゃる紅茶好きの葉々屋のお客様はなんとその2割の中に含まれます!!これは感動的なお話です。本当にありがとうございます。もちろん今まで通りに、季節の美味しい紅茶葉を販売することには何も変わりはございません。これからも末永くどうぞよろしくお願いいたします。