葉々屋人気No.1になった茶葉
ミルクティー好きのお客様に支えられて、葉々屋を代表する紅茶にまで成長した人気の茶葉・チャイ&ミルクティーブレンド。ホットでも、アイスでも、チャイでさえも、このブレンドひとつで作れてしまうまるで夢のようなミルクティー向きの茶葉です。コクのあるアッサム茶葉をベースにセイロン茶葉を加えています(セイロンが入らない時もあります)
いつもある、は間違いだった
チャイ&ミルクティーブレンドはアッサムの入荷時期(冬に近い秋ごろ)に合わせて「この茶園、香りがいいね」「こっちの茶園はミルクよりストレート向きかも」「こちらの方がうちのブレンドには合うみたい」などと濃いだの、まだ薄いだのと試飲を繰り返し繰り返し行って、オーナーと毎回作り上げています。(この時期はミルクティーを飲みすぎておなかが膨れてご飯が食べられない)しかし、茶葉や茶園の種類を豊富に選べていた時期が懐かしいくらいの危機が訪れます。
お客様をがっかりさせたくない
じゃあどうするの?
その危機とは皆様ご存知のコロナ・パンデミックです。紅茶の世界もかなりのダメージを受けました。現地の情報もあまり得られない中、いちばん困ったことは「当たり前」に「決まった時期に」入荷すると思っていた茶葉が届かないことでした。紅茶屋が紅茶を売れないのです。ほかの紅茶ももちろん心配でしたが、この人気の茶葉の在庫がちょうど底をつきそうでした。こんなことは初めてでした。困り果てながらも、今手に入るだけの茶葉で工夫するしかありません。オーナーも、(一応)私も、はじめからこのブレンドを作ってきたのだから自信はある。でももし現状の茶葉だけで美味しくないものしかできないのなら販売は見送ろう。お客様には申し訳ないがわかっていただくしかない。そんな覚悟で。
混乱の中でも美味しい発見はまだ、ある
それぞれ限りある数種の茶葉を混ぜて、足したり引いたりしながら、今までの味わいを崩さないように、妥協せず、(価格が高騰するなど、どうしても抗えないところもありますが…)夏場はすっきり、冬場は重めになどとその時の季節にも合うようにと手を加えました。在庫限りの茶葉の中で工夫をしながら、通年よりかなり苦心して作った大切なブレンド。ずっと守りたい味。作れなくてお客様をがっかりさせたくない。不安だらけでしたが、配合を変えてみると茶葉によって香りが際立ったり、後味が良くなったりと悪いことばかりでもありませんでした。
チャイ&ミルクティーブレンドの最後の仕上げ
配合が決まったら最後はオーナーの手によって仕上げます。数種類の大切で繊細な茶葉を崩さぬように丁寧に、時にはしっかりと。大きな茶箱の中で混ぜ合わせていきます。できあがったブレンド茶葉は、計量器付きの機械を使って、ひとつひとつ袋詰めしてラベルを貼り皆様の元へお送りしています。ブレンドに限らずですが、葉々屋の紅茶はこうして少人数で少量ずつ手作業で行っています。
とにかく一度は飲んでみてほしい
このコロナ禍においての新しいチャイ&ミルクティーブレンドの濃厚さと香り豊かな飲み口は、ミルクティー好きのお客様にもきっと喜んでいただけるのではないでしょうか。このご時世の中でよく仕上がりましたね、なんてホッとしながらオーナーと出来立てのブレンドで作ったアイスミルクティーを感謝をしながら飲みました。なんだかいつもよりずっと美味しかった。
お店ではテイクアウトでもお楽しみください
土日限定の府中のお店ではチャイ&ミルクティーブレンドをお持ち帰り用にご用意しています。夏場は茶葉を通常の5倍使用して作る「リッチアイスミルクティー」を、冬場はあたたかな濃厚「チャイ」をお持ち帰りいただけます。焼きたてスコーンとご一緒にぜひお試しください。
お店の味をおうちで作ろう!
ご自宅でも同じようにおつくりいただけるイラスト付きのリーフレットもあります。必要でしたらお申し付けくださいませ。オンラインではこちらをご覧ください。「美味しく作れました~」のお声をたくさんいただいています。お子さんにも人気です。ぜひ作ってみてくださいね。
まずはポットでじっくり蒸らしてあたたかいミルクティーをおためしください。本当に濃く出るのでミルクはたっぷりと用意しておいてくださいね。(冬場はミルクを少し温めておかないと残念なミルクティーになってしまいますのでご注意を)